『魚を与えるのではなく、サカナの釣り方を教えよう』
お金を持っているのと、作り出せるのは違う。
作り出せる人が、お金持ちというのだ。
『魚を与えるのではなく、サカナの釣り方を教えよう』
浦田健 薯
宝くじが当たった人は自己破産する人が多いと聞いたことはないだろうか?
なぜそのようなことになるかというと、
お金の使い方を知らない人が、不相応な大金を手にしてしまったからだ。
宝くじが当たったら親戚(と呼ばれる人)が増えた。
羽振りが良くなり、たかられる羽目に。
いきなり会社を辞めてしまった。
そんな話はよく聞く。
そして以前の生活よりも厳しいものになる人が多いそうだ。
むしろ不運のようにも思える。
それと同じ現象が、親の会社を継ぐ息子にも起こりうるのだ。
親は苦労し子は楽をし孫は乞食する
このことわざは、かなり昔から言われてきたもので、
ひとつの家が栄えてから衰えてしまうようすを、親、子、孫の順に当てはめ、分かりやすく表した言葉だ。
親が苦労して作り上げた財産も、その子供が使い果たし、
孫の代になると、土地や家までもなくなり、河原で乞食をするほど貧乏になるということ。
親が作った財産を、当てにして楽をしてはいけないのだ。
せっかく一代で築き上げた会社が、子の時代で衰退し、孫の代では回らなくなる。
そんなことにならないために書かれたのがこの本。
父が子に魚を与えるのは簡単。
ただ、それは与え続けることが前提。
親離れ、子離れが出来ていない状態だ。
そうではなく、釣り方を教えて、生きていくすべを学ばせるべきなのだ。
一代で会社を築き上げた起業家の方はもちろん、
子供を溺愛してしまう親、
親から甘やかされているなと感じている人も読んでみるといいだろう。
ビジネス本初心者にとっても、読みやすい一冊だ。
自立した人生を送りたければ、読んでみることをお勧めする。